乗り継ぎの飛行機に乗り遅れたときの話 その5

その4からのつづき

Aviationのカウンターにはだれもおらず、電気も消されている。

チョッと席を外しているだけかもしれないと思い、数分待ってみる。

・・・・

誰も来ない。来る気配すらない。

どうしたものかと再び悩む。

と、その時、並びでいくつもあるカウンターの奥の方で話し声が。

行ってみると、とあるカウンターにスタッフらしき人が。

―あのぅ。Aviationの人に用があるんですけど、呼んでもらえません?

「え?いいよ。今連絡するから待ってて。」

その場で電話で連絡してくれた。

「5分くらいで来るから、あそこの椅子に座って待ってなよ。」

―ありがとう。

数分後、Aviationの担当者が来た。

「何のご用?」

―飛行機に乗り遅れちゃって、荷物が行方不明で。

「クレームタグ見せて」

見せると、電話をかけ始め、何やら話している。

「ついて来て」

後をついていく。途中、立ち入り禁止区域に入っていく。

―ここで待てばいいの?

「そのままついて来て」

薄暗い通路を進む。一般人はまず通れないだろう、関係者専用通路を進む。

ものの1分もたたずに、明るいところへ出る。
なんと、そこは保安区域外。2番出口を出たところだ。
関係者専用通路はかなりのショートカットになっていたようだった。

目の前には、放置されていた自分のスーツケース。あった・・・・

―あっ、これこれ。あった。どうもありがとう。

ようやく自分のスーツケースと再会。

これより、予定外にフィンランドへ入国!
下調べも何もなく、乗り換えじゃなくてのフィンランド上陸はこれが初。

地図も何もない。久しぶりだな、こういうの。

では、まずはsimカードの調達から。。

その6へつづく