ヨーロッパのクリスマスは日本の正月に近い・・・・という話を聞いたことがあった。
実際にどんななのか見てみようと計画した。チューリッヒでの滞在記。
到着は12月22日。夕方到着。空港の鉄道駅のホームに着くと、キリッとした寒さ。
チューリッヒ中央駅で降りてホテルへ向かう。ず~っと前のことだから、ホテルの場所も、名前も思い出せない。
荷物を置いてから町を散策。さっき駅のコンコースに出店がいっぱいあったのでそれを見に行くことにした。
夜ごはんにはまだ早かったが小腹がすいたので、大きなソーセージを直火で焼いていたのを買う。一緒にバゲットを一切れくれた。みんなもらっているので、サービスなのだろう。
おいしかった。
続いて、何やらの温かい飲み物を売っている店の行列に並ぶ。
看板やメニューもなく、何を売っているかもわからない。遠巻きに見て、コーヒーのような黒っぽい飲み物。湯気が立っているので温かいものであることだけは間違いない。モノは試し。並んで買った。
―1杯ください
「砂糖はいる?」
―え? えっと・・・・いいです。
てっきりコーヒーなのだろうと思って一口飲んでびっくり。
・・・・赤ワインだった。
なるほどね。
日本酒の熱燗のようにワインをホットで飲む文化があるのか!と、そこで初めて知る。
砂糖入れてもらえばよかった。。
そんな感じでその夜は過ぎた。
23日。街を歩き回る。日中は0℃そこそこ。夜になると-15℃くらいまで下がる。
寒すぎるから、夜は圧雪の上を歩いても滑らない。
24日。イブ。
今日も街を歩き回る。暗くなるまであと少しある。どうしようかなぁ~ってフラフラしていると、シャッターを下ろした店が目立つことに気づく。
まだ3時をまわろうかという頃なのに、店が次々と閉まっていく。。
瞬く間に店は閉まり、気がつけば人通りもまばらだった。
日も暮れた頃、中央駅周辺へ戻ってくる。片っ端から店が閉まっている。
ん?夜ごはんどうしよう。。
駅前の店、全部閉まってるじゃんか!!
ホテルまでの道の店を確認しようとホテルの前まで戻る。
全部閉まってる!!
参ったなぁ。夜ごはんどうしよう。
ホテルの1階(現地式では0階[地上階])にバーが営業していたので行ってみた。
―温かい食べ物ありますか?
「あるよ。メニューどうぞ。」
・・・・助かった。。
25日。見渡す限り、シャッターが閉まっている。
駅前を過ぎて町の中心部へ向かう。商店街は営業していた。新春初売りのような雰囲気。
立ち寄るところもなく歩いてたので体が冷えてきていた。
-10℃くらいだと、歩けば歩くほど体が冷えていく。防寒対策が甘かったこともあるのだろう。足の先から冷えていくのがわかった。
特に欲しいものもないが、デパートに入る。暖をとるのと、あとトイレ。
飽きたので店を出る。中央駅周辺へ戻ってくる。ボーっとバスを見ていると、「Zoo」と行先にある。動物園行きだ。行ってみるか!
途中、道路わきにスターバックスが営業しているのが見えた。他はほとんど閉まってる。
クリスマスは観光客はやることがない!行くところがない!
動物園からの帰り道。夜ごはんの心配を早めにしておこう。
中央駅周辺を歩き回る。地下街も歩き回る。
すると、ポツリと1軒だけ営業していた。
そう。やっぱり中華料理店!こういう時、中華料理屋は頼れる存在!
無事あたたかい食事にありつけた。
こうして、海外クリスマス体験は終わった。面白かったけど、楽しくなかった。
明日は空路ジュネーブへ。
多分、チューリッヒは観光地(観光客向けの商業地域)ではないのだろう。
今になって思い出すと、正月の東京駅から銀座方面をフラフラしていたのと似たようなことをしていたのかも知れない。
その後、スイスへは行っていないので、またいつか行ってみようと思う。
当然、クリスマスは外して。