乗り継ぎの飛行機に乗り遅れたときの話 その2

その1からのつづき

レイキャビクに行けなくなってしまった今、まずすべきことは?
代わりの便は?次のレイキャビク行きは?預けた荷物は?
代わりの便は、予約カウンターを探せばいいか。じゃぁ、その場所を調べればいい。
あとは荷物。預けたスーツケースは?
まさか、持ち主を置いて飛行機に乗っちゃった?荷物だけ先に行って、どうなるんだ?
持ち主不在の返却荷物はどう保管されるんだ??
まぁ、それは調べてもらわなきゃ分からないな。

ひとまず、搭乗口のところの係員に尋ねた。
―どうしたらいい?預けた荷物はどこ?
「パスポートコントロールのところの係員に相談してみて。」

え?あそこまでまた戻るの?散々走ってきた道をもう一回戻れだと?

仕方なく、ため息をつきながら、さっき来た道を引き返す。さっき気になったムーミンショップのニョロニョロの前を過ぎる。『せっかくだから、写真を1枚。はぁ。。』
ムーミンのぬいぐるみ、1コ買っておこうかなぁ。
あ、そっか。今スーツケースがないんだ。のんきにここで買ってる場合じゃないなぁ。

よく見ると、人がいない。結構人通りの多い通路なのに・・・・

パスポートコントロールまで戻る。係員を探す。手が空いてそうな人がいない。誰か・・・とりあえず声かけてみよう。いた。
乗り換えの便に乗れなかったことを伝える。そして荷物の行方が分からないことを伝える。すると、無線で何やら確認している。

「ちょっと待っててね。今、私は手が離せないので、代わりの人を呼んだから。」

代わりの人が来た。同じことを伝える。飛行機に乗り遅れたことを。荷物がどこか分からないことを。

「荷物のクレームタグの控えを見せて。」

チケットに貼り付けてあったタグを見せる。無線で何か話してる。フィンランド語か?全く聞き取れない。英語じゃなさそうだ。フィンランド語もチョッとくらい勉強しておいた方がいいなぁ。。
しばらくすると、やり取りが終わる。

「2番出口へ行って。荷物はそこにあるって。」

出口の脇にでも放置してあるってことか?まぁ行ってみよう。
今引き返してきた道を再び進む。半分ほど歩くと左手に階段がある。2番出口だ。降りたら右手に自動ドアが。ドアの向こうにスーツケースのコンベアが見える。

ん?待てよ。じゃぁ、この出口は保安区域と外部の境界。ここを出たら引き返せなくなる。代わりの便に乗り換えるつもりの今、ここを出るのはまずいんじゃ?でも、どうしよう。。

その3へつづく


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