ヨーロッパの人たち、お札の扱い方が雑。ユーロに統合される前から、訪れた国々の現金を現地ATMで調達するたびにヨレヨレのしわくちゃのお札ばかりを見てきた。
前に、イタリアのローマで、朝ごはんを食べにバールに行ったとき。
あれはたぶん地元の人なんだろう。自分の前に並んでいる人が、注文してお金を払うときにポケットからお金を取り出すとき。出て来たのはくちゃくちゃに丸めたお札。
うゎ。お札ボロボロじゃん?今にも破けそうじゃね?
なんて思ってた。
ある時は、これもイタリアかな?
お札に何やらメモが書いてあった。語学力が及ばず、内容は理解できず。
でも、文章のようだった。
そして、またもイタリア。
何度も2つ折りにされて癖のついた折り目が、少し破けて裂けかかっていたお札。
なんとビニールテープでとめて、補強してあった。
電車の券売機や飲料の自販機で、入れた紙幣がヨレヨレすぎて拒否されるのは日常茶飯事だった。ローマの地下鉄のホームで飲み物を買おうとして自販機にお札を入れたら拒否されて、近くにいた人に頼んでお札を交換してもらったっけ。。
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フランスで、紙幣がフランからユーロに代わる数週間前。
ホテルのフロントできれいなお札があったら交換してほしいとお願いしたところ、次から次へとシワシワのお札ばかり出てきて、あきらめようかと思ったら、下の方から折り目のない新しいのが1枚出てきて、それと交換してもらった。大切に保管してある。
イギリスでは、2018年の3月ごろに新紙幣に切り替わった。
現在の流通紙幣はビニール製。もはや『紙幣』ではなくなった。もっとも、英語ではBanknoteだから、材質は紙にこだわらないのだろう。強度の確保も目的のひとつだそうだ。
みんな荒っぽく扱って、傷みやすいからなのかもしれない。
ちなみに、イギリスの旧紙幣は日本と違って、切り替え後は使用不可になる。新紙幣流通後は、旧紙幣はBank Of Englandで交換するなどの方法で切り替えるのだという。
ユーロになってから、パリのルーブル美術館に行ったとき。
日本で両替した20ユーロ紙幣が新札だった。それで入館料を支払おうとして出したところ、係員に偽札かと疑われた。
そもそもルーブル美術館の支払い場所には偽札検知器のような機械があった。紙幣を受け取ると必ずそれに紙幣を通していた。
もちろん自分が支払った紙幣も偽札のはずがない。当然、検知器は問題なくパスしていた。
それなのに、係員ときたら、その検知器を通した後の紙幣の表面を指でこすってみたり、透かしを確認したりしていた。
もっと前に、別の機会にルーブルを訪れたときは、こんなことはなかった。
偽札をさばいている怪しいヤツだとでも思ったのだろうか。それとも人種差別まがいのあからさまな嫌がらせか?
まぁ、フランスは時々そういう程度の低い人間も混ざっているから、適当にあしらっておけばいい。
ヘンなのもいるけれど、優しい人もちゃんといる。
いろんな人に助けてもらった。みなさん、あの時はどうもありがとう。