Aviationのカウンターにはだれもおらず、電気も消されている。
チョッと席を外しているだけかもしれないと思い、数分待ってみる。
・・・・
誰も来ない。来る気配すらない。
どうしたものかと再び悩む。
と、その時、並びでいくつもあるカウンターの奥の方で話し声が。
行ってみると、とあるカウンターにスタッフらしき人が。
―あのぅ。Aviationの人に用があるんですけど、呼んでもらえません?
「え?いいよ。今連絡するから待ってて。」
その場で電話で連絡してくれた。
「5分くらいで来るから、あそこの椅子に座って待ってなよ。」
―ありがとう。
数分後、Aviationの担当者が来た。
「何のご用?」
―飛行機に乗り遅れちゃって、荷物が行方不明で。
「クレームタグ見せて」
見せると、電話をかけ始め、何やら話している。
「ついて来て」
後をついていく。途中、立ち入り禁止区域に入っていく。
―ここで待てばいいの?
「そのままついて来て」
薄暗い通路を進む。一般人はまず通れないだろう、関係者専用通路を進む。
ものの1分もたたずに、明るいところへ出る。
なんと、そこは保安区域外。2番出口を出たところだ。
関係者専用通路はかなりのショートカットになっていたようだった。
目の前には、放置されていた自分のスーツケース。あった・・・・
―あっ、これこれ。あった。どうもありがとう。
ようやく自分のスーツケースと再会。
これより、予定外にフィンランドへ入国!
下調べも何もなく、乗り換えじゃなくてのフィンランド上陸はこれが初。
地図も何もない。久しぶりだな、こういうの。
では、まずはsimカードの調達から。。
その6へつづく